一年目の夏ごろから思うように投げれなくなってしまいました。(タケ)

ご相談内容

高校野球を終えて、社会人のクラブチームに入り二年目になります。

サイドスローの投手なのですが一年目の夏ごろから思うように投げれなくなってしまいました。というか、投げ方が分かりません。

遠投では、普通に投げられるのですが、ピッチングや近くのキャッチボールでは、腕が固まってしまって、腕が出てこずに抜けたボールばっかになってしまいます。そして、投げ直そうとするとどんどん悪くなってしまいます。

これで練習のない日でも毎日のように悩んでいます。

早く直したいのでどうかいいアドバイス方宜しくお願いします。

お答え

タケさんはじめまして。

ご相談ありがとうございます。

思うように投げられない現状、お辛いですよね。

試行錯誤されてもどんどん悪化してしまったり、練習のない日でも毎日悩まれているとのことですので、今は野球をしていても本来の楽しさを感じられず、苦しい状態なのではないでしょうか。

タケさんの現状につきまして、実際にプレーを見たわけではありませんので、判断はできませんが、精神的な要因からくる無意識の緊張や力みがプレーへと影響しているのではないかと考えられます。

例えば、結果を求められるようになったり、厳しい環境へと変わったりなど、周囲からかかるプレッシャーなどが心への負担となり、無意識の緊張や力みへとつながっている可能性がございます。

社会人のクラブチームへ入り1年目からとのことですので、もしかすると、高校野球の頃とはまた違った厳しさや結果への重圧を感じられるようになっていたのかもしれませんね。

また、「練習のない日でも毎日のように悩んでいる」ことや「早く直したい」という焦りを感じられていることからも、単に投げられないという悩みのほかに、周囲からの視線や評価など外的な悩みも関わっているのではないかと感じます。

本来、自分自身が楽しんでプレーしている場合には、結果が出なかったり、思い通りにいかない中でも、「次はこうしてみよう」というようなポジティブな気持ちが生まれる場合もありますが、タケさんの現状は、「早く投げられるようにならなければいけない」という強い焦りがあるように感じられます。

この「早く投げられるようにならなければいけない」という焦りの中には、「投げられるようにならないと自分にとって良くないことが起こってしまう」というネガティブな意味合いが含まれているように感じます。

もしかすると、「投げられない」という事実以上に、投げられないことで起きてしまうネガティブな出来事への不安や恐怖感が強いのではないでしょうか?

「監督やコーチからの信頼をなくしてしまう」

「チームメイトより劣っていると感じてしまい許せない」

「できない自分を受け容れられない」

などのような本当の恐怖や、避けたい未来があるのではないでしょうか?

その恐怖心の本当の正体に気づき、向き合い受け容れていくことが、乗り越えていくことへのきっかけとなるのではないかと思われます。

試合で活躍するために早くいい状態を取り戻したいと思うことは自然なことではありますが、焦れば焦るほど、また、練習すれば練習するほど悪化してしまう場合もございます。

まずは一度投げることへ捉われすぎず、心を休ませリラックスさせることも大切なことです。

また、少し技術的な観点からお話ししますと、フォームがご自身の自然な身体の使い方に合っていないなどの可能性も考えられます。

例えば、現在はサイドスローのようですが、「遠投では普通に投げられる」とのことですので、スリークウォーターやオーバースローのようなフォームの方が合っている可能性もございます。

あまり「こうでなければならない」という考えに捉われずに自分に一番あった投げ方でもいいのかもしれませんね。

また、「腕が固まってしまう」「腕が出てこない」という状態は、肩に力が入ってる状態ではないかと思われます。

肩に力が入れば入るほど腕が上がりにくかったり、出てきにくくなってしまう場合があります。

力をいれることよりも、「力を抜く」ことを意識してピッチングされてみることで本来の感覚に近づくかもしれません。

社会人まで長く野球をされてきたタケさんですので、力を出そう出そうとするよりも、楽にプレーをすることを心がけるだけでも、十分能力は発揮されるのではないかと思います。

それでもうまくいかない、お辛い状況が続くようでしたら、一度当所へもお越しになられてみてはいかがでしょうか?

当所では、心理分析やカウンセリングを通して、タケさんの心のお悩みを解決するお手伝いをしております。

また、技術的なトレーニングも行っております。

タケさんの現状を乗り越えるお力になれれば幸いです。