ご相談内容
現在25歳です。野球部としての経験はありませんが15歳から草野球に飛び込み10年になります。高校三年間は特に問題なく野球を続けていました。ところが短大1年(19歳の時)の6月の試合前にキャッチボール中になにか肩に違和感を覚えました。チームメイトから「投げ方おかしくない?」と言われました。その後、なぜか送球しようとすると肩に力が入り腕が思うように振れず肘が曲がりまるで砲丸投げのようになってしまいました。
病院でレントゲン検査をしても異常なしと言われました。その後ごまかしながらプレーを続けていましたが最近さらにひどくなり送球に恐怖さえ感じます。キャッチボールなのにやたら緊張してしまい、全然投げることができません(守備位置が一塁手なのでなんとかやれているような状態)日によってはなんとか投げられることもありますが・・・。
シャドーや他のボール(サッカーボールやバスケットボール)軟球を握るとまるで別人のようになってしまいます。周囲からも「もうDHがない軟式じゃ出るところがないね」と言われています。昔守っていた外野をやっても同様でした。何かアドバイスをいただけたらと思い書き込みました。
お答え
野球バカさん初めまして。
ご相談ありがとうございます。
「野球バカ」というお名前や、野球部としての経験はなくても長い間野球をされていることなどから、純粋に野球がお好きな思いが伝わってまいります。
それだけに、思い通りに投げることができない現状がお辛いですよね。
周囲からの言葉も冷たく感じ、悲しい思いをされているのではないでしょうか。
以前のように野球を楽しみたいというのが一番の願いではないかと思います。
野球バカさんの現状につきまして、詳しいことは実際にお話をお聞きしてみないことには判断できませんが、突然違和感を感じたその頃に何かきっかけとなることがあったのかもしれませんね。
例えば、短大に入って新しいチーム、人間関係の中でプレーをすることへの戸惑いや不安といった環境の変化が影響している可能性もございます。
また、もし思い当たるようなことがなかった場合にも、無意識のうちに積み重なった我慢やストレス、疲労などが心や身体の違和感や不調としてあらわれる場合もございます。
いずれにしましても、野球バカさんが意識または無意識のうちに抱えている不安や恐怖といった感情が緊張や力みを引き起こし、プレーへと影響しているように感じます。
「日によってはなんとか投げられることもある」ということが、まさに、不安や緊張の少ない場面やリラックスできている場面、精神的に安定している状態の時は投げられるということを表しているのではないでしょうか。
その不安や恐怖の正体が何なのか、どこからくるものなのかというのを野球バカさんご自身が理解し、受け容れた上で対処することが現状を乗り越えるきっかけになるのではないかと思います。
例えば、キャッチボールすらできないというショックからくる悲しみ、できない自分への嫌悪感、周囲からの冷たい反応を受ける寂しさなどを感じられてはいませんでしたか?
そのような辛い経験、苦しい思いが繰り返されないために心や脳は不安や恐怖という感情を生み出します。そしてそれは身体への力みや緊張へとつながります。
またチームメイトから「投げ方おかしくない?」と言われたことから、過剰に意識してしまうようになってしまっているのかもしれませんね。
身体は意識的に動かそうとすればするほど、本来の自然な動きではなく不自然な動きとなってしまいます。
そのため、「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」といった意識が余計に身体の動きを妨げている可能性もございます。
もしかすると、頭で考えるよりも、身体で覚えた動きが本来の自然な動作なのかもしれません。
とは言いましても、頭では分かっていても、お一人で対処することは難しいことかもしれません。
もし機会がありましたら、一度当所へお越しになられてみてはいかがでしょうか。
当所では、本来の自然な動作を取り戻すためのトレーニングも行っております。
野球バカさんの心とも向き合いながら、一緒に乗り越えるお手伝いができれば幸いです。