ご相談内容
イップスになりやすい人はどうやったらなりにくくなりますか?
お答え
Iさんはじめまして。
ご質問いただきありがとうございます。
ご質問いただいたということは、ご自身もしくは身近な方に悩まれている方がいらっしゃるのでしょうか。
どちらにしてもきっと何か気になるようなきっかけがあったのかもしれませんね。
何かのスポーツや習い事をされているのか、日常生活なのかは判断しかねますが、きっとその方は何かを一生懸命に頑張っているのではないでしょうか。
「イップスになりやすい人はどうしたらなりにくくなるのか」というご質問に対しましてお答えさせていただきますと、本人がどういう症状に悩まれているのか、原因がどこにあるのかによって変わってくるものだと思われます。
イップスには本人の考え方や感じ方、過去の経験から作られた観念などが深く関わってまいります。
人によって家庭環境や現在置かれている環境、元々の性格などは異なり100人いれば100通りの考え方、受け取り方がございます。
そのために、向き合い方や乗り越え方も共通するものではなく、「こうすることで必ずならなくなる」と言い切れるものではないと考えられています。
また誤った解釈から余計に悩まれることにつながる恐れもございますので、こちらで明確にお応えさせていただくことは控えさせていただきますが、ご質問いただいたことにはIさん自身にも何かしらの理由があり、なんとかしたいという思いがあったからだと感じられます。
イップスにならないため、乗り越えるために1つアドバイスできることとしましては、「ありのままの自分を受け容れる」ことではないかと思います。
イップスは「本当はもっとできるはずなのに」という理想と現実のギャップや、「~したら迷惑をかけてしまうかも」「~しないほうが楽だろう」などの予期不安や無意識の我慢などが原因となり起こる可能性のあるものです。
そのため、まずはうまくいかないことも認められたり、不安に感じたり我慢をしている自分に気づき、ありのままに受け容れることが乗り越える第1歩になるのではないかと思われます。
そうすることで「本当は自分がどうしたいのか」という自分の本心に気付けたり、少しずつ楽になり本来の力が出しやすくなるのではないかと思います。
「イップスになりにくく・・・」ということですので、もしかすると、色々と調べられる中で、イップスに対して、嫌なもの、ネガティブなもの、ならないほうがいいものというイメージを持たれることもあったのではないでしょうか。
しかし、イップスは決して悪いもの、恥ずかしいものではなく、本人の考え方や観念などの中で不自然な部分、本来の自分を出しにくくしていることなどを知らせてくれるサインであると考えられています。
また本人が諦めさえしなければ乗り越えていけるものです。
もしご自身が悩まれたり、悩まれている方がいらっしゃいましたら、辛く苦しいことと思いますので、無理をされずに一度心身をゆっくりと休ませたり、身近な方などへ一度相談されてみることも大切です。
休むことから、心にも余裕ができ違った考え方ができるようになったり、相談することで気持ちが整理されたり、自分の本当の気持ちに気づかされることもございます。
もし、身近に相談できる方がいらっしゃらない場合や、知識のある方がいらっしゃらない場合には当所でも相談を受け付けていますので機会がありましたらお越しになられてみてください。