ご相談内容
イップスの乗り越え方を読ませていただき、イップス研究所を知りメールさせていただきました。
私は、現在23歳で、幼少期からある競技をしており、現在も実業団で続けています。
中学・高校時代から、試合中に突然体と心がうまく噛み合わなくなってしまうことが、あったのですが、大学に入りその現象が増えて、今は、試合で勝つ流れさえも見えてこなくなってしまいました。
そういった現象が起こり試合で負けるたびに、練習が足りない、追い込んだ練習をしていないから、気持ちが弱い、やる気がないと言われていました。
しかし、自分の中では、練習をしていないわけでもない、やる気がないわけでもないが、具体的に何をしていいかもわかりませんでした。もしかしたら私の悩みとイップスに関係があるのではないかと思い、イップスの乗り越え方を読ませていただきました。私の本当の気持ちを見失い、自分が好きで始めてやっていたことを楽しくなくなってしまっていたこと、周りの評価ばかり気にしていたことに気づきました。
試合中に勝たないといけない、負けられないという気持ちをうまくコントロールするための、メンタルトレーニングを教えていただきたいです。
お答え
はじめまして。
ご相談ありがとうございます。
試合中に突然心と体が噛み合わない、そしてそれを周囲から「練習が足りない」「気持ちが弱い」などと言われてしまうこと。とてもお辛いですよね。
ご自身としては、練習をしていないわけでも、やる気がないわけでもないだけに、理解してもらえないことにとても寂しいと感じられているのではないでしょうか。
気持ちをわかってもらえないことで、余計に自分の心にフタをして、感情を抑えこんでしまっているのかもしれませんね。
そんな中でも、現状を打開するためにアドバイスを求められる姿勢から、相談者さんは向上心が高く努力家なのではないかと感じます。
自分の気持ちを見失っていたこと、本当の気持ちに気づきはじめたことは乗り越えるための大きな一歩かもしれませんね。
相談者さんの現状は、心(気持ち)と頭(思考)と体(技術)のバランスが崩れてしまっている状態かもしれませんね。
周囲から結果を求められる中で、頭(思考)では「勝たなければ」「やらなくては」と思っても、心(気持ち)では、本当に勝ちたい、楽しみたいと思えて自分がどうしたいのかがわからなくなっているのではないでしょうか。
身に起きる症状は何かしらのサインです。
一度立ち止まり、自分と向き合う時間を作ってみることも大切かもしれませんね。
「試合中に勝たないといけない、負けられないという気持ちをうまくコントロールするための、メンタルトレーニングを教えていただきたい」とのことですが、
意識ではなく、無意識のメンタルトレーニングが必要なのではないかと思います。
人間は意識はたったの1割であり、それ以外のほとんど、9割が無意識です。
どれだけ1割の意識の中で「勝たないといけない」「負けられない」「気持ちをコントロールしたい」と思っても、無意識の9割が邪魔をしてしまいます。
この無意識の9割の部分に向き合うことが今の相談者さんに必要なことではないでしょうか。
勝つイメージがわかない状態では、実際のプレーもうまくいかないように脳は全身の細胞に指令を送ります。
無意識には、負けて責められる姿、恥をかいてしまう姿を思い浮かべてしまっているのかもしれません。
また競技中だけではなく、日常生活の中からも、そういった思考の習慣を変えていけるといいかもしれません。
思考の癖は習慣化され、それはプレーにも現れてきます。
当所でも初回の相談は無料で行っておりますので、機会がありましたら、一度お越しになられてみてはいかがでしょうか。
無意識の感情に向き合い、現状を乗り越えるためのお力になれれば幸いです。