イップス研究所でのケアについて

イップス研究所でのケアの流れ

イップスを乗り越えるには、これが正しい方法、これさえできれば大丈夫、といった一つの方法で誰にでも通用するものは、存在しないといえます。

そのため、お一人お一人に合った方法をとっていくことが不可欠となりますので、様々な経験とアプローチを駆使しながら、じっくりと向き合っていくことで、その方に合ったその方にしかない乗り越え方をご本人と共に引き出すケアをし、本来の動きや力を出せるように導いていきます。

調整の流れとしては、下記のように行っていきます。

1.心理アセスメント

本人では自覚されていない現在の心の状態を心理テストにて視覚化し、認識していただきます。

無意識の領域に抑圧された記憶や感情は意識化することで症状を和らげることへとつながります。

2.カウンセリング

カウンセリングというと「アドバイスをもらう」というイメージを持つ方が多いようですが、心理療法におけるカウンセリングは治療者が「話す」ことよりも、むしろ「聴く」ことに重点を置きます。

カウンセリングの目的は、思いをさらけ出す過程で本人が感情を自由に表現できるようになり、自分を許し、自己理解を深めることにあります。それは、悩みや症状を解決するのみならず、その方の心の成長を助けることでもあります。

3.無意識のメンタルトレーニング

意識できていない部分(潜在意識)へのアプローチと、潜在能力を引き出すための無意識のメンタルトレーニングです。

リラクゼーションによる癒しの効果と、潜在意識へ意識的に安定や向上等、クライアントにあった適切な暗示を与え、繰り返し行うことで、無意識の領域へ働きかけます。

無意識の領域と意識の領域両方から働きかけ、”自然治癒力の活性化””潜在能力の発揮”を援助します。

4.イップス克服トレーニング(技術トレーニング)※野球選手のみ

複数のドリル形式にて、目の使い方、関節の使い方、筋肉の使い方、バランスの取り方、タイミングの取り方等のキャッチボールを含んだトレーニングを行っていきます。

その中で最終的に本人に一番合った身体の使い方、自然な身体の使い方を指導していきます。